自分でお店を創業・開業してみよう【Kononeki project 様々なリスクに備える】

Kononeki事業は当社の取締役が店主として一人で運営する事業です。一人で運営するので最低限の人件費で運営が可能となり、多人数形態よりも収益が比較的残しやすい計画で行います。弊害として様々なリスクにも一人で対応しなければいけません。

就労不能に備える

一人で行うのですから、店主が体調不良の際には臨時休業しなければいけません。風邪やインフルエンザなど薬を飲んで寝てれば治る病気は「店主体調不良のため臨時休業いたします」の札で済むでしょう。せっかく足を運んでくださったお客様には申し訳有りませんが仕方がありません。

とはいえ、人間のかかる病気には数日寝てりゃ治るものばかりではありません。
一人親方の会社の最大のリスクは就労不能です。代わりに業務を回してくれる右腕がいらっしゃれば問題有りませんが、当初開業・創業したてでその様な方が居るのも稀かと思います。
ガンや脳卒中など長期間の治療を要するリスクはいくら健康に自信があっても無視できません。いくら病気になって就労不能でも、お金の返済は待ってはくれません。借りた金額分くらいは保険で備えておいた方が安心です。法人で借入を起こしたとしても、その代表者は連帯保証人という事になっている場合が多く、万一の際には家族にまで影響を及ぼしてしまう恐れがあります。

三大疾病に備えた保険

動けないほどの大病となると、日本人に多いのはガン・心筋梗塞・脳卒中のいわゆる三大疾病です。これの対策をしたからと言っても事故やその他の病気ではサポートされないので安心とは言えませんが、借入金額の多い当初は加入したほうが精神的に安心するのではないか。その為に当社では取締役を被保険者として借入金が相殺できる金額を目安に加入してもらいました。

当社は大同生命とお付き合いがあるので、そのまま当社の必要な保障を最低限カバーした保険を契約しました。
必要なのはリスクに備えた保障を最低限で契約させてくれること。当初開業したてで手厚い保障は掛け金との兼ね合いから無用です。計画の段階から手厚い保障を組み込んでいたのでしたら構いませんが、通常そんな費用を多額に計画に参入される方は少ないでしょう。
当社では借入金額に合わせた最低限の保険金が入るだけの掛け捨ての保険を契約しました。返戻率の良い保険などを考えるのは事業が軌道に乗ってからで十分です。

掛け金と保障のバランスが合えばどこの保険会社で契約しても大丈夫。節税をうたう営業も多いですが(実際に節税になる場合もある)基本的に保険を利用した節税は、税金の支払いを繰り延べるケースが多いです。その辺りは営業としっかりと打ち合わせして各自判断するようにすれば良いかと思います。

保険と税金

当社の加入した保険は全て損金に算入されるもの。全額損害保険料として経費に参入され、税金の計算の際にも全額が損金に参入できるものです。平たく言えば経費になって税金が安くなるって事です。

全て損金に算入できるということは、保険金をもらった時には全て収益になり、税金の計算の際にも全てが益金になるという事です。500万保険金が入金されたのであれば、その500万円には法人税等の対象になる。会社の状況にもよりますが、500万保険金がもらえても税金の支払いがあるので全部は残らない事になります。

その点については営業担当ときっちりお話しをして納得の上保険を決めるようにしましょう。

事業活動総合保険に加入する

今回の契約では借家人賠償責任保険への加入が契約事項に入っています。
もとより飲食事業を行うわけですので、万が一の食中毒や、店舗内等のお客様の事故に備えて保険には加入する予定です。今回はあいおいニッセイ同和損保のタフビズ事業活動総合保険のエコノミープランに加入しました。様々な特約が用意されており取捨選択し保険内容を決める商品でした。

店舗の火災保険

テナントの場合、建物全体の火災保険はオーナーが加入しているケースが多いと思います。KONONEKIが借りたのは長屋物件で、1棟に5軒の部屋が用意されたテナントビルを横に倒したような物件です。建物全体の火災保険はオーナーが加入しておられるので、建物内の設備や什器に対して保険を掛けました。保険料は月に1,510円です。

賠償責任等補償特約

賠償責任等補償特約のうち日常生活賠償責任は、居住しないため補償から外しています。これで保険料は月460円になりました。保険金額については担当の営業と綿密に打ち合わせして決定するようにしましょう。

借家人賠償責任保険

今回の契約ではこちらへの加入が契約の条件になっていますので加入しました。
偶然の事故等で借用している部屋に損害を与えた場合、貸主に対しての損害賠償しなければならなくなった際に補償される保険です。保険料は月210円でした。レッドブル一本分くらいですね。

OPEN前の加入保険はこの内容です。OPEN後にはPL保険などに加入する予定ですが、それは加入した際に書いていきたいと思います。

毎月2180円の保険料支払いが発生しますので、年間で26,160円の損害保険料の経費が生じることになります。事業計画を立てる際にはこの保険料を損害保険料として予測経費にプラスしておくようにしたいですね。

ちなみに保険料は売上高に比例して変動すると思います。毎年の決算後に決算の売上高を保険業者に知らせて次年度の保険料が決定される場合が多いですね。

保険関係の仕訳

保険関係の仕訳はややこしい場合もありますが、全額損金計上の保険に限定すれば難しいことはありません。

借方貸方摘要
損害保険料 〇〇○普通預金 〇〇○大同生命保険㈱ 無配当重大疾病保障保険
損害保険料 〇〇○普通預金 〇〇○あいおいニッセイ同和損害保険㈱ 事業活動総合保険

以上で完成です。あくまでも全額損金対象の保険に限りますのでご注意下さい。半損の保険などは損害保険料の他にも保険積立金などの資産科目が混じる場合があります。加入した保険業者や、税理士事務所に確認するようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です